通学電車物語




私、今岡清羅は満足していた



シッカリ記念の写メも撮ったし
もう思い残すことは何もないわ



いや思い残すと言うなら、もう少しこうして…

ずっとこうしていたいけど、そういう訳にもいかない



ここから先はかなりの田舎
この辺で乗り換えないと今日中に帰れなくなる



私はそれでも本望だけど…
彼女のいる彼にそんなことはさせられない



ここらで起こしてあげるのが筋ってモノだ



私も今起きたことにすればいい



私はそう思って、彼に握られていない方の手で彼の制服を引っ張る



いきなり肩をどけるわけにもいかないし、届く範囲としてはこれが限界だ




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