「ふわぁぁぁぁぁぁ・・・よく寝た～」






「あっ！おはようございます。お嬢様！今日はお目覚めが早いですね？」






うわっ！しゃべり方変わってる・・・執事モードだ・・・





「キモイ」






私は冷たく言い放った。








「お嬢様？口の言葉使いが宜しくないようで。」









高崎玲央はニコニコと笑顔で言ったようだが、









「笑顔がひきつってるぞ・・・」







「お嬢様、気のせいでございましょう」








って！時間！今日から学校だ！








「ちょっとアンタ！学校遅れちゃう！！」










「へいへい」






「うわ・・・本性出したし・・・」





「うっせ」






急いで玄関を出るとゆんちゃんがいた。





「ゆんちゃん、唯人おはよ。」







私はペコっと頭を下げた。








「きゃぁー、おはよ♡美桜」





と、私に抱きつくゆんちゃん。









「おはよ美桜」








唯人はよしよしと私の頭をなでた。







「あんたら兄妹みたい・・・でーも、私の美桜ちゃんを返しなさい！！！」









「ふざけんな！お前のじゃねーだろ！」








二人で私を引っ張り合う。腕切れちゃうから！

それに唯人、私はあんたのものでもないからね？勝手に決めんなよ・・・

唯人ってば昔からこうだったよね・・・兄妹いないから私を妹のように・・・

でも、まぁ、嫌じゃなかったけど・・・。








グイッ！







「わっ・・・・」






今までずっと黙っていた高崎玲央が私の腕を自分のほうにひっぱった。






「ちょっ！こらっ！なにすんの！はなせバカっ！」







高崎玲央は私を抱きしめた。






「助けてやったのに、暴れんなよ」








あっ、助けてくれたのか。




そして

高崎玲央は続ける。






「こいつはおめーたちのじゃなくて俺の」





って！違うでしょ！！








「私はあんたのものでもないってば！！！」