僕に風神が言った。 「彼女の傷の手当は 私に任せてもらえませんか?」 と。 出血がひどかった。 その傷はどれだけの事があったのかを物語っていた。 「お願いします。」 僕は祈りにも似た声で風神に言った。 「紅赤は?」 守楠が言った。 すると雷神が 「やつなら自然治癒力が半端なくあるから大丈夫だ。」 と説明した。 .