その夜。 僕は宿の裏にある川岸に座り込んで 川を眺めていた。 一つの方向に流れて行く川を見て思った。 川はまるで蓮華の様だと・・・ 勝手に流れていってしまう川のようだと・・・ そしたら僕は何だろう? 樹かな?? 水を吸って、 自分一人で生きてゆく樹。 水が餌。 水は君の生気。 だって川は水がなくなったら 残るのは 流れた水の跡とただの溝だから・・・ .