ネクロフィリア【加筆執筆中】

「えっと、…デート」

「…え?」

「う、う、嘘、嘘!」

口元にあった手で顔を覆うと、彼女は慌ててそう言った。
心なしか、覗く頬が赤い気が…する。


「彼氏、いたことないの?」

「………ない」


消え入りそうな声を出しながら答える藤井さん。


「あらま」

「そっちは?」

「俺?いないよ」

「同じじゃん」

「女とか興味ないし」


生きてる女は、ね。


「そ、そうなの?」

「あ、うん。まだ、俺ガキだから」



思わず、興味ないなんて言ってしまった俺はそうフォローした。
全く藤井さんは気付いてないみたいで、「何それー」って笑っている。