俺は俗に言う変人だと思う。


自分でもどこかおかしいのはわかっていた。


学校でも、同じ考えの奴はいなかった。
上辺だけで付き合っていくことに苦痛を感じ始めていた。


昔からの友達にもどこか一線を引いているのが自分でわかる。



おかしいと自覚してからの俺は、自然に学校から足が遠退いていった。
そんな俺が世間で言う『不登校』と呼ばれるようになるのは大して時間がかからなかったと思う。



その日も、もう完璧太陽が上がった頃に目覚めてのそっと起き上る。
時計を確認することはない。
だって、意味がないから。


カーテンから漏れる日差しがもう、昼だと言う事だけ告げている。
それが分かれば十分だ。



軽く欠伸をしてから、俺は背伸びをする。
その際、背骨からボキっと音がした。


体を動かしてない、だらけきった体なのだから軋むのは当然だろうけど。