やくそく花火


「しかもなんでペンで書いてるの!」

「えっ?あー…ごめんごめん」

何これ、ボケとかじゃなくて本気で?

「「愛と桃って…」」

見事にハモったね。笑いをこらえてたけど…
うん、もう無理みたい。

「あはははっ!おかしいっ……」

「俺バカ過ぎだろ!!」

二人して涙目になって、笑いあった。





日誌を書く終えて、体育館に行くと
ゴールを入れる直先輩の姿が見えた。

「おー!お前らおっせーな!」

直先輩はあたしと太陽の方へと向かってきた。

「日直のだったんすよ!」

「太陽が間違えなければ少しは早く終わってたのにー」


結局、日誌の感想は修正して書き直したんだよね。

「どんだけ間違えたんだよっ!もう集合して終わるぞ?」

直先輩は笑いながらそう言った。
結局練習は全然出来なかったなー…。

そうだ!
みんなが帰った後に少し練習してこうかな!

少し時間がたつと集合が掛かりそのまま解散になった。

さて…。顧問の先生に言いに行こっと


「春野先輩!!!」


あたしが職員室へ向かうと同時に後ろから声をかけられた。