やくそく花火


椅子を太陽の机に持っていき、日誌を書き始めた。

「今日の日にちは~?」

「6月12日だったかな~」

二人して曖昧なまま、日付を書いた。

「なぁ…。花夏」

淡々と日誌を書いていると急に呼ばれた。

「なに…?」

太陽は何か考えたような顔をすると、一言。

「告白すんの?」


カタンッ──────

ペンが手から離れて床に落ちた。

ドクンドクンと心臓が動くのがわかった。

「うえっ!?」

「するの?告白?誰に?」

次から次へと飛びかう言葉に口をパクパクさせるしかなかった。

なっ…。なんで今言うかな!ちくしょー!

「すっ…好きな人はいる……けど。」

「けど?」


ななななっ…なんで好きな人にこんな事っ!!

おかしーよね!?