ー何も付いてない。



ホッ…




「…よかったぁ」


安心し胸を撫で下ろすと誰かがシャワーを浴びてる音が聞こえてくる。



シャー……

ーポチャン…。



……え、待って…


待って待って待って!!



誰も入ってないよね!!?



だって脱衣場の鍵開いてたもん!



…風呂場の鍵はどうか分かんないけど…




え…え? え? え!?


うん、入ってない!


(入ってませんように!!)



勇気をふり絞って風呂場のドアに近付くと鼻歌が聞こえてきてしまった。




どうしたらいい…?


覗きだと思われたら、もう変態じゃん!


出るべきだよ! 自分!!


出るんだ!!!


そーっと脱衣場の出口に向けて歩き出した瞬間、



ーガラ…。



「……Σえ!?」


「……うぉッ!?」



カポーン…




私、人生終わった……。



変態って絶対思われた……。



いや、この状況だと思われない方がすごいし…。



今日は最低最悪な日だ。