…何?
もしかして顔に何かついてる!?



…ついてたらどうしよ~!! 恥ずかしいっ///


私は顔を誰にも見られないように手で覆い、早足でお風呂場へ向かってる最中、誰かにぶつかった。


「…! いたっ…。 あ……ごめんなさっ…」


顔を上げると、またまた知らない男が立っていた。



メガネで…、本物の二次元からきた真面目そうなメガネの人。



黒の…メガネ??
いや、よく見るとダテメじゃ…
そのメガネが光を浴びて反射するせいで、目が見えない。
色白で、本を持っている……。



まさか…この人も…執事?


この人が…!?






「…退いてはくれないだろうか、通行の邪魔になる。」



メガネ(?)を掛け直した。



その仕草がなんとも…尚兄に似ている。



雰囲気は全然違うけど。



「…あのっ、ごめんなさいっ! 失礼しました!」



とりあえず謝ってあの場を去りたかったので、謝り、駆けた。



タッタッター…


お風呂場のドアを開けて中に入り、鍵を閉める。


大きな鏡と洗面所、洗濯カゴが並んだ脱衣場。



鏡を覗き込み、顔に何か付いていないか確認する。