「おう、莉子。はやかったな。」
舜ちゃんはTシャツにジーパンのラフは服装だった。
「あのね、これ。」
そう言って、昨日作ったクッキーを差し出した。
「さんきゅ。」
そう言って舜ちゃんは私の手からクッキーをとる。
「おいしーよ。」
「ありがと。」
「あのさぁ、莉子は好きなやつとかいんの??」
「え?いるよ。」
「だ、だれだよ?」
「別に誰でもいいじゃん。」
「教えろよ。」
舜ちゃんなんだから言えるわけないよ。あー、さっきまで告白しようと思ってたのに。
「舜ちゃんには関係ないよ。」
「関係ないってなんだよ。」
「関係ないったら関係ないの。」
