私は今、とある中学校の教室にいた。 いつもと変わらぬ自分の席と読みかけの本が机上にある。 その私の姿を見ながら耳打ちする人もいれば 今年初めて経験する<受験>に気を落している人もいた。 私は周りの愚かな同級生が皆滑稽に見えた。 「霧露ぅ〜?」 …来たか。