蘭蝶Ⅱ【完】

屋上を出るとき、チラっとドアのぶを見てみたんだ


そしてら、針金の後があった

あれは、ピッキングしたときに出来る傷


まぁ下手な人がやんなきゃ傷なんて出来ないけどね



桜「どあのぶにピッキングしたときに出来る傷があった。傷をつけるってことは、まだまだ下手ってことだね」


ふっ、と鼻で笑う

あたしは、あいつが何をしたらキレるか、とかを知ってる

まずは、あいつをバカにすること


自分をけなされる、下にみられる、ということにあいつはすぐキレる


だから――



「調子のんじゃねぇぞ!!」



あたしの予想通り、掴みかかってきた