蘭蝶Ⅱ【完】

あたしの目の前に現れたのは沙織さん

昔とちっとも変っていなかった


パチ パチ

と電気が点滅したとき、まさか…と感で思った

でも、その感が当たるとは…



沙織「ふふっ。そんな驚かないで?そちらは…桜ちゃんのお友達でしょ?確か、蓮君に悠君、海斗君、隼人君に楓君よね?」


みんな、今起きてる出来事に茫然としている


桜「あのっ…ごめんなさい。みんなに沙織さんのことしゃべっちゃって…」

沙織「別にいいのよ?…正直言って、本当は二人はすぐに喋るんじゃないかって思ったの。でも、約束守ってくれて嬉しかった」



頬笑みながら沙織さんは続ける


沙織「桜ちゃんに何が起こったのかも知ってるわ…あの子のことも……」



沙織さんは言葉を濁していう

あの子、と言ったところを見ると、あたしの気持ちを察して名前を出さなかったのだろう