学校が終わり、菜綉はいつもと同じ電車に乗り家に向かう。
もう2週間は乗り続けているから、電車通学への憧れも薄れてしまっていた。
「何で絵堵と一緒に帰らなきゃいけないわけ?1人で帰ってりゃいいだろーが!」
「いーじゃねぇかたまには♪全く冷てぇなー竜は。」
へ…?絵堵くん?
声がするほうに目を向けると、絵堵くんともう一人…
えっ!?絵堵くんが2人?!
いやいや、そんな訳ないじゃんっ!
あたしは目をこすり、もう一度絵堵くんたちの方を見る。
…やっぱり絵堵くんが二人もいるっ!でも何で?
パニックに落いっていると絵堵くんと目があってしまった…。