「ほら、やっぱり好きなんでしょ? ジンくんのこと」

「そっ・・・・そんな訳無いでしょ! ジンは単なるトモダチよ。マジそれ以上になる訳ないし!」


そうよ。ジンは気の合うトモダチ。
好きだけど、それはトモダチとしての好きだから、恋とかそーいうのじゃない!


「あっ・・・ジ、ジンくん?」


クミの目線が私の後ろで止まる。
それを辿っていくと、後ろにクミが言うとおりジンが立っていて・・・・。


「・・・マヤ、これ借りてたマンガ。ありがとな」

「あ、う・・・うん」


それだけ言って、ジンは教室から去って行った。