スネークアイズ

岡山に滞在して、五日目…。

「もう、この街にいないかもしれませんね…。」

「いや、空港もフェリー乗り場も新幹線も高速も…。あらゆる場所で検問してるんだ。必ず、この街にヤツは潜んでるよ。」

「しかし、虱潰しに探してるのになかなか姿を現さないですね…。」

「病院にも、現れない…いったい、どこにいるんだ!」

池上は、考え事をしながら交差点を右折しようとした瞬間。対向車が、猛スピードで池上の行く方向を遮る。

『プーーープップー!!!!!』

「ん?」

すれ違い様、相手の運転手と目が合う。

「あれは、斎木の事務所にいた秘書の…奥村生子だ!」

池上は、車内からパトランプを手に取り、ボンネットに乗せすぐさまUターンし、奥村の車を追う。

「アイツ、警察の…!」

奥村は、猛スピードで池上の車を振り払おうとアクセスペダルを思い切り踏んだ。

池上は、1Km手前にある警察署に無線で連絡する。

「児島方面から、阿津方面に犯人の仲間が黒のレビンで逃走中!道路を塞いでくれ!」

「了解しました!」

猛スピードで走る奥村の車の前に、十台程のパトカーが待ち構えている。後方からは、池上の車とパトカー二台が追跡している。

「サヨウナラ、アカギサマ…。」

『ドッカーン!』

前方のパトカーに、奥村の車が突っ込んだ。