スネークアイズ

P.M.17:00

『時計仕掛けのグレープ』のエンドクレジットが流れている。

下山は、宮本武志が出てくるのを待っていた。

『プルルルルル…』

下山の携帯が鳴る。

「下山だ!野地か…。」
私立探偵の野地恭平からだ。

「何?ヤツが姿を現したのか…で、どこにいる?」

映画館から複数の人間が出て来る。


下山は携帯で野地と話ながら、宮本武志を目で追っていた。

「彼もそこにいる。早く行くんだ!」

下山は携帯を切り、宮本武志がいる場所に向かう為、走り出す。

また携帯をかけ、署に連絡をしていた。