スネークアイズ

危険だと察した公志は、携帯を取り出し警察に連絡する事にした。
「…１…１…」
公志の右手に誰かの手が止まる。

和田オーナーだ。
「宮本君、どうしたのかね？」
「いえ、沼田君の様子が変だと思い、とりあえず、け…救急車を」公志はとっさに言い直した。
「まずは僕に連絡してもらわないと困るよ！」
「すみません…。」
「ここは俺に任せてくれないか？」
「しかし…」
「店に影響が出ても困るし、ここは一つ内密に頼むよ、宮本君」と言い、公志を突き飛ばすように押しのけて調理場のドアが再び閉まる。