スネークアイズ

白水の携帯が鳴りだした。慌てて電源を消そうとしたが、着信相手が沢村組長と気付き、白水は通話ボタンを押した。

彦咲と神尾が急に立ち上がり、出口に向かっている。

白水はまだ電話中だ…。仕方なく黒澤だけが彦咲達の前に立ちふさがった。

「沢村組の黒澤だな。右側で電話してるバカが白水か…。」
「彦咲、そのケースの中身を見せろ!」
「クックック…。何だお前、この状況がわかんないのか?」
黒澤一人に対して、彦咲、神尾を含む竜牙会の者、4人とかなり分が悪い…。

「関係ねぇ。お前らの好き勝手にはさせねぇ!黒幕の名前を吐いてもらう!」

「フン、話にならん…殺れっ!!!」

彦咲が出口、入江に指示する。

彦咲と神尾が二手に分かれ出入り口に向かっていく。

黒澤が追おうとするが、出口と入江が行く手を阻む。

「どけっ!!!」

出口と入江にタックルをして、弾き飛ばした。

「待てーっ!」

出入り口に、三人の男たちが迎え討つ。
黒澤は、三人の中で一番小さい男に向かって飛び蹴りをする。
小さい男が、避けければ抜けられると思った瞬間…

「ウキャーッ!」

小さい男が、黒澤よりさらに高い飛び蹴りを見舞う。

『グチャッ!』