私と彼の恋愛事情

ところ変わって近くのスーパー。

「今日の夕飯どうする?」

「ゆなと考えたんだけど、パパッと作れるから、オムライス」

「おー」

なーんて新婚夫婦みたいな会話をしながら店内を歩く。

実は嬉しくて、心臓がすっごいバクバクしてるの神崎君はきっと気づいてない。


神崎君はどうなんだろうか。

私と歩いていても、なんともないのかな…。

私とは裏腹に涼しい表情で野菜に視線を泳がせる神崎君を見つめた。

少しでも何か特別なことを感じてくれたら嬉しいかな。

今すぐにとは言わない。

けど、私と同じくらい神崎君もドキドキしてくれる時が来てほしい。


野菜を見ながら、ふとそう思ったんだ。