学園祭が終わった夜。

私は一人、

寮の庭にいた。

クシュンッ!!

やっぱり12月、寒いな・・


「風邪ひくぞ?」


「薫先輩」


薫先輩が、私のマフラーを

かけてくれた。



「これ」

小さな箱を手渡された。

…クリスマスプレゼント?


「ありがとう…私、

忘れちゃいました」

クスッと笑った、薫先輩。

「いいよ。オレがあげたかっただけ」