いばりんぼ王様 [短編]






王様は

自分が小さくなってみて

初めて 人の気持ちが

わかるようになったのです。







    

自分よりも大きい人が
   
こんなにも怖く見えること。





 
つきとばされることが

こんなにも痛いこと。



 
    
いじわるをされるって

こんなにも かなしくて

つらいこと。







「私は今まで 町の人たちに 
 
こんなひどいことを

していたなんて。」





「本当に悪いことをした・・・」







王様は やっと気づいたのです。