ある日のこと。






   
 王様がいつものように

 いばりながら

 町を歩いていると

 一人の黒い頭巾をかぶった

 おばあさんに出会いました。





 
 おばあさんは

 とっても のどが渇いて

 道のまん中に

 すわりこんでいたのです。





 
 おばあさんは

 王様を見るといいました。





 「王様、どうかお願いです。

 私に少しばかり水を

 分けてはもらえませんか?」