いばりんぼ王様 [短編]




「こんどは なんだ?

いまさら あやまっても

絶対に私は 許すものか!!」







    
たっくさんの人たちが

どんどん王様のところへ

近づいてきます。







すると、

何か声が聞こえてきました。






「いばりんぼ王様ー!!」



    
”い、いばりんぼ王様だと?!”


 
   
「世界で一番弱くて

いばってばかりの
 
いばりんぼーっ!!」



  
「いばりんぼ王様なんて
 
もう全然こわくないっ!!」





 
それは、

町の人たちの声だったのです。