いばりんぼ王様 [短編]




  
すっかり

体の小さくなった 王様の力では

痛くもないし

とばされる事もなかったのです。





 
それを知ってしまった

けらい達もまた







「王様は

もう小さくて弱いんだ!!」




と思い

王様に言ったのです。







「いつも

いじわるばかりしている

王様なんて 嫌いだ!!」




  
    
「もう王様の

けらいになんて ならないっ!!」




「ぼく達は もう王様には

ついて いけません。」






「さようなら・・・」





けらい達は 一斉に

王様のもとを 去っていきました。