ああ私、今、落下してるんだ。



冷静にそう判断して瞼をそっと持ち上げる。


すると視界に入ったのは、風でばっさばっさに靡く私の髪の毛。うわ、痛んでる。


そして円柱状の穴の壁一帯を埋め尽くす本、本、本。


凄い量だ。こんなの一体誰が読むんだか。



「う゛ぁ~、気持ち悪い~」

この不快感、なんとかならないかな。

とりあえず仰向けの体制からうつ伏せになってみる。