次の扉の向こうには綺麗な景色が広がっていた。


「うわーっ!綺麗なバラ。」

「本当ですね。」



真っ白なバラ園が果てしなく続いていた。



純白で綺麗だわ...。


「お二人さん!助けてください!」


「あなたは...誰?」


バラの世話をしているようなおじいさんが駆け寄ってきた。



「私はバラの叔父です。今、困っていることがあるんです。」


「叔父さん。言ってみなさい。助けられることなら助けてあげてもよろしくてよ。」



困っている人をほっとくなんて出来ないのよね。


「実は...もうじき女王様がお通りになるのですが女王様は赤のバラしか好まれなくて...。」


「そんなことおっしゃっても、ここにあるのは全部白いバラですよね?」


うん、柏。


それ、私も思った。