柏を見ると首を振っていた。


「また、ドアになにやら書いてあります。」

「本当だわ。」



その内容を読み上げようとした。


「えーっと...」



[愛する人にキスするべし]


また!?


柏をチラッとみると内容を知っているのかニヤニヤと笑っていた。


「お嬢様...。私はいつでも準備万端にございます。」


「本気!?」


あきれる...。


なんて変な森なのかしら。


でも、キスしないとここから抜け出せないのよね。


まったく...。


「柏、かがみなさい。」

「御意。」


柏は私の顔の近くまでかがんだ。