「ここに入ればいいのね...。って小さすぎるわよ。」



私は扉に突っ込んだ。


その扉は10センチほどの長さだった。


「お嬢様、突っ込むのはおやめください。ここになにやら書いてあります。」



柏は指で扉にはってあった紙をトントンした。



柏の言うとおりその紙には何か書いてあった。


[愛する人に愛の言葉を言うべし]



これ...。


「これ、私がするの?」


柏をチラッと見た。


イヤよ。恥ずかしいじゃない。


「そうみたいですね...。」


クールに言わないでっ!!


「そんな...。愛する人って。柏?」


しょ、しょうがないわね。