ばんぎゃる






「あ、莉舞ちゃん起きた?」




少し眉を下げ心配そうにこちらを向いて近寄って来る。




いやいやいや怖い
何だろうわかんないけど怖い




「ゃ、怖い」




無意識に拒絶してしまった。




アズは




悲しそうな顔をした。




「お前やっぱり





















レイプでもされたのか?


だから男が怖いんだろう?」





















キサラに言われて



記憶が蘇った。




「ふぇ、うぅぅ」




泣きたくないのに
泣きたくないのに




涙が止まらない。




怖い怖い怖い




もう二人とも気付いてるんだ




汚い女って思われても仕方ない




苦しい苦しい苦しい




辛い。




「・・・・ハァ、ハァハァハァ」



その瞬間、急に呼吸が苦しくなって私は過呼吸になった。