大学入学を機に私は懐かしいあの町に戻ることにした。 君に逢えることを望んでいたのかもしれない。 大学に足を踏み入れ、 受付の方に目をやると彼に似ている人がいた。 もしかしたら彼かもしれない。 そんな淡い期待を持ちながら彼の隣に並んで受け付けを済ませた。 彼の顔はあまり見えなかったからよくわからなかったけれど。