学校終わりの放課後は、 よく親友と図書室に行くのが あたし達の日課だった。 それは、突然。 平凡なあたしの生活に 光る何かを発見した。 「見て、またあの集団だ…」 親友の麗奈は、 嫌そうに眉間のシワを寄せて あたしに耳打ちする。 麗奈が見る視線の先を追えば 最近、図書室に顔を見せる 不良グループの集団が居た。 あたしは特に意識はしないけど 麗奈は、あんな不向きな人達が 苦手らしい。 …不良の割りには落ち着いてる? 一回も図書室の中で 騒ぐ所を見た事ない。