俺がそういうと、風のかおが歪んだ。


「あたしは・・・。スパイの存在に気づいてた。」


「スパイ・・・?赤花のか?」


「どこの族かはわからなかったけど。しばらく泳がせることにしたの。・・・誰にも知らせずにね?」




「風雅が、つれてきたのよ。身の上が身の上で。あたしは、許可した。」


なぜ??


「風雅がはじめてつれてきた子だったし、あからさまにスパイくさかったから、風雅も気づくと思ってね?」