偽りの金髪 -総長はお嬢様&御曹司-

口が切れているくらいしか怪我をしてない空。

無言のままあたしに近づいてきたかと思うと

「ひゃっ」

あたしをお姫様だっこして歩き出した。


「ちょ、なんで?」

「・・・」


おこったかのように黙ったままの空。

翡翠のみんなは後片付けにいそしみ、幹部二人は指示を出していて、助けてくれない。


「おろして!」


「下ろして、歩けんの?」


「っ!」



それからは黙って、寮までつれてかれた。