「あれー?女がいる。」

太一が橘を見ていった。

「ほんとだね。」

「・・・橘、風、だ。転校生の」

「空が女の子の名前覚えてんの、珍しいね。」

朝、あったばかりだしな。

あんなにきれいなやつは、見たことねぇけど


「ほんとだねー!まあ、悪いけど、退いてもらわなくちゃね。」


そういった二人が橘風に近づいていく。