金持ち女VS貧乏男

一旦その場から逃げる。

『ちょっと!私まで巻き込まないでよね!』


そう言った私に対し、彼は、何がなんだかわからない顔をしている。


全く!どこまで無神経なんだろコイツ!



そうこうしてる間に時間も迫ってきた。皆ぞくぞくとエレベーターに乗り越んでいく。


『私達も行こうか』



スーツを着たボーイが、『後藤守ディナーショーは最上階になっております』
と皆に声をかけている。

私達も数人に混じりエレベーターに乗り込む。



エレベーター内で何やらお経のような声が微かに聞こえる…


いやな予感がして彼の顔を見上げた。


やっぱり…
お経の正体は彼。


ニヤニヤしながら聞き取れないくらいの小さな声で何やらブツブツ言っている…


またあっちの世界へ行ってしまったようだ…