『実話ねぇ。なんかあるか?』


『そうだね……そうだ!私達の事書いてみない?』

そうよ!私達だって、けっこう波瀾万丈だもんね。
あんたのせいで!

『いいかもな。よし!書いてみるか!』


そうして私達の出会いを小説にしてみる事に。


『タイトルはどうすんだ?』

タイトルかぁ。

『可愛いい女と悪党面男ってのはどう?』


『…………ピクピクッ…それならよ、イケメン男と行き遅れ女ってのは、どうだ?』


い…行き遅れ女!?

この…野郎…。

『いやいや!じゃぁこんなのはどう?素敵な直美と愉快な動物!』


『な…動物…。お…俺はこんなのがいいと思うぞ? 殿様新吾と、その下部って最高だろ?』


し…しもべ!?

言わしておけば!


『私はそんなの嫌。イケてる女社長とモッサイ貧乏野郎ってのはどうよ』

『いやいや俺は――――――――

話し合いは朝まで続いた…。