金持ち女VS貧乏男

『ひぇ~TVまで付いてるじゃねぇか!
ステイタスだよなぁ~
俺の車とは大違いだなぁ――――』


永遠に続くかと思った話しがやっと終わったと思った瞬間

『俺、喉かわいた』


…………。

相変わらずこの、厚かましさ!


彼に300円を渡し、私の烏龍茶を頼み、自動販売機の前に車を止めた。

自動販売機の前で、どれにするか悩んでいる彼の後ろ姿を見て私は願った。


頼むから今日だけは、おとなしくしててくれよ…


神様、どうか彼を普通の人間にしてやって下さい。



そしてその願いは虚しくも散っていった…