おかげで最近万策尽き果てている。
あいつ鬼だ。

やらなきゃ、やられる。
やってもやられる。
というか、やられる前にやられる。

どうすりゃいいんだ。

ハルカ「知らないわよ。自分で解決しな。」

そーかそーか・・・・・って

「うわぁあっ勝手に人の心読むな!」

「全部口から出てるから。不可抗力だって。」

相変わらずハルカにメイクしてもらっている。

「相当好かれちゃってるね。」

「嫌われてるの間違いだろ。」

そう言うとハルカは深くため息をついた。

「何にもわかってない。」

「何がだよ。」

オレはいまいちハルカが何をいいたいのか分からない。

「・・・ユズは男の子が嫌いっていうか、苦手なのよ。」

「そんなの見ればわかる。」

「・・・だからあんたはわかってない。」

またため息だ。

「あの子がなんでベッドホン付けてるか知ってる?」

正直に首を振る。
(そのせいでアイラインがビッとなった。)

「それ気になってたんだよ。ユズ、なんで何も聞いてないのにベッドホン付けてんだ?重いだけじゃん。」

ハルカは悲しんでいるような笑ってるような、なんとも言えない顔をした。

「本人に聞きな。」

そう言ってユズの話は終わった。