そして、とうとう・・・ 「じゃあ80番の人。」 ユズと並びながらスタート地点に立つ。 オレは手錠を見て、 「付けるよ?」 「ご勝手に。」 相変わらずつんけんした態度にため息を付いた。 ユズの白く細い腕。 オレの腕。 1つずつ輪を通す。 カシャン・・・ 重々しい音が響き、結構な重量感が腕にのし掛かった。 それを確認した先生が頷き、「では行ってらっしゃい。」と言われた。