公園に着くとハルカたちは高校生にも関わらずブランコではしゃいでいた。思わずため息が出た。
そして、その中にあいつはいなかった。
「あ、来たよ~。」
まずサヨが気付き、皆がこちらによってくる。
「ユズ。あのね、話があるの。」
やはりハルカが切り出した。
でも自分の方から言った。声が震える。
「あたし、部活やめる。」
その一言で場の空気は凍る。
自分はたまらず続けた。
「もともと手先器用じゃないし。入部したのだってハルカがいちゃもんつけて無理矢理入れたようなものだったし。」
「ユズ・・・。」
「変われるかもって思ったけど、やっぱり無理。これ以上は迷惑かけたくないんだよ。わかって・・・。もうつらい。」
「ユズ・・・。」
「それじゃっ。」
言いたいことは言った。
気まずくて、もうその場所にいたくなくて、あたしは公園を後にした。


