教室の前で一旦立ち止まる。ハルカたちはこんな自分をどう思っているだろうか。

うざい・・・に決まっている。

いつまでも、自分に優しくしてくれるわけがない。ならば――


――もう、みんなから離れよう。


『ユズ!何しらけた顔してんのよ。』

『ハルカ様の言う通りですわ。もし必要でしたら、わたくしの専属メイドをお一人つけましょうか?』

『つまらないならウチのおすすめ本を紹介するよ~。』


「っ」


みんなの顔。
言葉。

そして、


『うわっ、また毒舌かよ!いつも思うけどひどくね?』


「・・・・・・。はぁ・・・。」


ガララ・・・。

教室へ入った。いつもとは違うことに違和感を覚える。


ハルカたちがいない?


その時、自分の携帯が震える。

メールの着信だった。