問題はユズをどうやって部活に来させるか。そして、どうやってトラウマを乗り越えるか。


「ぶっちゃけ後者はユズ次第なんだけど、できることはある。そのためにナオキの力が必要だわ。」

「オレ?」

「そ。言っとくけど今までユズがそれなりに話せた相手ってあんたぐらいなの。女装効果ね。半分女の子って感じだから。」

「やべえ、全く嬉しくない。」


なおもハルカの説明は続き、終わった頃にはもう下校時間は過ぎていた。


「さーて、決行は明日よ!準備はいい?」


ハルカの問いかけにまずチョウが進み出た。


「もちろんですわ。」


にっこり笑うチョウ。


「あたぼうよ~。」


ユズも胸をドンと叩いて言った。


最後にオレ。


「まぁ、オレにも責任はあるからな。全力尽くすよ。」



「よし!行くわよ!」


ハルカは高々と拳を振り上げた。