Girl's? collection 1



「ふぅ・・・。」


ベッドに寝そべり、ゆっくり息を吐く。
あいつら、どうしてこう元気すぎるかな。1日中裁縫してたくせに。逆に何もしてないオレが疲れるなんて・・・。
1階の方からはいまだに騒がしい声がする。女子恐るべしって感じだった。何がそんなに楽しいのか。


「・・ま、楽しくないより・・・ましか・・・」


ボーッとしてるうちにだんだんと意識が遠くなる。

明日は何作ろうか・・・。

そんなことを思いながら静かにまぶたを下ろした。




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真っ暗な廊下。

「・・・っ・・・・・・はぁ・・・っく・・・・・はぁ・・・・・。」


ハルカたちが静かに寝息をたてる中・・・
ユズは1人手で口をふさぎながら息をしていた。

意識していないのに涙が出てしまう。

震えが止まらない。


「・・・・・ぅあ・・・は、はぁ・・・・・っ・・・。」


空いた方の手でベッドホンを抑える。


「ユズ。」


柔らかな彼女の声。見上げると、そこには優しい顔をしたハルカがいた。

ハルカは優しくユズを抱きしめた。


「大丈夫だよ。大丈夫・・・。」


それは魔法の呪文のように。
彼女はそれをずっと繰り返した。