Girl's? collection 1



「おいしい・・・。」
「くっ・・・・・・わたくしのコックより勝るなんて・・・!」
「さすがナオだね~。」


「お風呂、もう沸いてるから。好きなやつから入りなよ。オレ最後でいいから。」


夕食を作っている間にお風呂は入れておいた。


「まさか!わたくし達の匂いを嗅ぐつもり――」

「なわけあるかーー」


チョウの意味わからない想像に思わず叫ぶ。
今が夕食じゃなかったらちゃぶ台を返すところだった。


「ナオ・・・。」


そして、急にサヨがオレを呼ぶ。
サヨはうるうるした目でオレを見ていた。しかも上目遣い。


「な、なんだよ。」

「ナオがそれを望むなら・・・。私・・・一緒に入ってもいいよ?」


潤んだ瞳。
ジリジリ近づいてくる彼女。
女子らしい、いい匂いが鼻をくすぐる。
目が離せない。


「・・・ねぇ・・入ろ?」


一際甘い声。
距離はだんだん近くなって・・・


「おっと、手が滑った。」

「あちーーーーーおいユズ、味噌汁かけんな」

「あら、わたくしも手が滑りましたわ。」


ゴン!


「痛っ」


「私も~。」


ベシッ


おかしい連続攻撃。
ちなみにチョウは空の茶碗、ハルカはその辺にあった雑誌を投げてきた。お前らケンカ売ってんのか。

すべての原因は・・・


「おいこらサヨ。何のつもりだよ。」


サヨを見ると爆笑していた。


「いや~、ナオは反応が面白いね~。」


こいつの性格はおかしすぎる・・・。