「あ、そう・・・。」
そう言って、ユズは台所を後にする時、「あっ、そうだ。」と呟く。
「あたしのハンバーグには目玉焼きのっけてね。」
「りょ、了解。」
やっぱり、ユズの考えることはわからない。
―――――――――――――――
「出来たぞー。」
リビングへそれを持っていく。
献立は
ご飯
味噌汁
ハンバーグ
サラダ
という普通のもの。
ハンバーグにはお好みの味にできるように大根おろしとかいろいろ用意した。
「あ、ユズには目玉焼きのっけてある!これは立派な差別だわ。」
「ほしいなら焼くけど。」
「ほしい」
「じゃあウチも~」
「ハルカ様がいただくならわたくしも。」
結局みんなに目玉焼きを焼くことになる。
そんなオレらをよそに、ユズは1人で食べ始めた。何も言わずに黙々と。
文句を言わないってことはおいしいってことでいいのかな?
「ほら、出来たぞ。」


