Girl's? collection 1




「ちょっ・・・お客様ーーー!!」


今後はなんだ!?

声のした方を向くとサヨが魚コーナーのガラスにべったり張り付いていた。よくある、調理師が魚をさばくのをガラスごしに見られるあれだ。

あまりにも露骨にそれを見ていて、その光景は異様としか言えない。


「なるほど・・・魚をそんな風に・・・ふーん・・・。」


なんだこの上から目線は。
調理師さんもチラチラ困ったように見ていた。きっと不審者だと思われてるに違いない。


「やべぇ・・・めっちゃ恥ずかしい。」


率直に言って、他人のふりしたい。

はぁ、とため息をついてサヨのもとに駆け寄る。


「な、何やってんだ。お前は~~。」

「・・・だって気になるじゃん。どんな風にやってんのかなーって。」

「サヨの好奇心はわかったから。ほどほどにしろよ。ほら、調理師さん明らかに困ってんじゃん。行くぞ。」

「はーい。もう十分見たからいいや。満足満足。」


確かに心なしか満足気にしたサヨ。

なんか力が抜ける・・・。



「って、あれ?ユズは?」