Girl's? collection 1



「今日はハンバーグ食べたい~。」


チョウのことなんて気にする様子もなく、サヨが言った。いつものユルい感じで。


「それなら焼き肉がいい。」


ユズが挙手する。


「私はお寿司かな。」


続いてハルカも。


「いや、部費を使うにしても無理だろ。特にユズ。」

「ちょっとわたくしの話を聞いてますの」

「ナオの丹精込めたハンバーグ~~」

「うるさい。さっさと作れ。いいじゃん。肉買ってくるだけなんだし。」

「その肉が問題なんだろ。」

「お寿司がダメならトンカツ!」

「ハルカ様。トンカツならいい場所知ってますわ。もちろんお寿司だって。」


教室とは違う騒がしい声。
オレはだんだんその様子に笑えてきた。

うん。まあ、とりあえず今日はハンバーグで決まりだな。