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「んあーーー。今日も部活終わったぁ・・・。」
玄関で靴を履き替え、1つ伸びをする。
さて、帰りますか。
シュンタに彼女ができた今、オレは毎日1人で帰っている。別に慣れているからそこまで、寂しいとかはない。
校門を出たあたりのことだった。
「あの」
後ろから声がしたので振り返る。そこには3人の女子。靴ひもの色を見た限り、後輩だと思う。
その中の1人が前に進み出て、真っ赤な顔でオレを見た。
はて?
知り合いだったけな?
少しモジモジした後、彼女は決心したように口を開いた。その声はなぜか震えていた。
「あの、ナオキ先輩!」
「はい・・・?」
「っ好きです私と付き合ってください。」
『鋤です私と(買い物に)付き合ってください。』
↑ナオキの解釈
鋤って耕鋤(こうじょ)のことだよな。
※耕鋤[名](スル)土を掘り起こしてたがやすこと。農事を行うこと。
この子は農業部にでも入っているのだろうか?
鋤が欲しいなら、それこそ部の人と一緒に買いに行った方がいいんじゃないか?
「ナオキ先輩・・・?」
「それは農業部の人にお願いした方がいいんじゃない?」
「えっ?」
「【鋤】がそんなに欲しいなら、オレからも言っとくから。農業部の誰かに。」


